今回は、住宅購入時の予算設定について、紹介していきたいと思います。
住宅購入に必要な費用について
住宅購入には当然ですが、住宅自体の金額に不動産会社への手数料や登記などの初期費用などがかかってきます。
物件価格が5,000万円の物件を購入するのに5,000万円しか予算を考えていなかったらダメということですね。
住宅ローンの借入額の目安について
住宅ローンは、借りる人の年収などの条件で金額が決まりますが、上限まで借りても大丈夫なんてことはありません。
お金を貸す銀行側は、十分返済可能と考えて金額設定をしているわけではないからです。
住宅ローンの借入額の審査で提出する情報は、年収や企業名や年齢などの要件のみで、将来の子どもの数やペットの数、車の購入や海外旅行などの趣味の費用など住宅ローン以外のお金の使用用途を加味していないからです。
つまり、子どもやペットや趣味などにお金を一切使わず、住宅ローンの支払いのみであれば、十分に返せる額という単純な試算となります。
ではいくらなら安心なのか
住宅ローンを組む時は、「返済負担率」を意識して、税金等が控除された後の手取り金額の20%程度を目安にすれば、安心できる水準となります。
例えば、手取り年収が500万円であれば、年間100万円の返済額に収まるようにすれば良いという感じですね。
また、住宅ローンには、金利がありますので、金利が上がって返済額が増えることも加味しておく必要があります。
頭金は必要か
現在は、頭金なしのフルローンを組むことが多くなってきました。
しかし、フルローンでも物件価格の5%程度の初期費用(登記や印紙代など)が最初にかかってくるため、元手0では、フルローンも組めません。
手付金もローンに組み込んでしまえば良いと言われることもありますが、手付金の一部が返ってくるま数か月かかりますし、ローン申請の段階で現金が必要なため、親にお金を借りたりしなければなりません。
もちろん家を買うのはタイミングもありますので、貯金が貯まる前にお金を借りてでも購入を決断したいこともあるかと思います。
手付金が返ってきたら親にお金をすぐに返せば良いという考え方もありますが、手付金を貯める資力がきちんとあるかは計算しておきましょう。住宅を購入したあとにきちんと貯金ができるのかは大事です。
まとめ
住宅は、多くの人にとって人生で最も高い買い物になります。
住宅ローンは、住宅を購入するほとんどの人が借りるものですが、あくまで「お金を借りる借金」であることを忘れないようにしましょう。
ローンの返済が滞れば、住宅は差し押さえられますし、返済額は、借りる金額、年数で上昇していきます。
様々なライフイベントが起こる人生ですから何が起こるかわかりません。
住宅ローンの金額を設定するときは、返済が可能かどうかをしっかりと検討しましょう。
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