今回は、関西におけるファミリータイプマンションの需要傾向について、紹介していきたいと思います。
ファミリータイプマンションの間取り
近畿圏では、1LDKが供給が多い傾向にあり、ファミリー向けの2LDKや3LDKは、供給が増えています。
これは近年、建築費の高騰や地価の上昇などの要因で、分譲マンションや建売住宅などの販売価格が上昇していることから、部屋の広さを狭くして、価格を抑える傾向にあるからと思われます。
また、分譲マンションの賃貸では、ファミリー向けに3LDKが増えており、マンションを購入せず賃貸に住む人が増えていることがうかがえます。
賃料の傾向
上記にも記載した最近の建築費の高騰や地価の上昇などから、賃料は上昇傾向にあり、大半の地域の賃料単価が上昇しています。
大手企業はともかく、中小企業の多い関西では、労働者の賃金はあまり上昇していないですが、働手不足を解消するために、徐々に縮小傾向だった家賃補助等の福利厚生が復活している企業もあります。
ただし、基本的には都心部の賃料は上昇し、郊外に行けば行くほど賃料が安くなる傾向は変わっていません。
今後の傾向予想
今後の傾向についても、郊外の一部を除き、都心部が人気なのは変わらないでしょう。
現在は、少子高齢化で、郊外よりも利便性の高い都心部に住みたいと思う人は増加するでしょう。
また、そうなってくると郊外の空き家問題がより深刻化することも想定されます。
空家等対策の推進に関する特別措置法の改正により、特定空き家に認定されると、固定資産税が最大6倍になるリスクもあるため、空き家を放置せず処分する方も増えるでしょうし、人口の過密化と過疎化がより顕著に表れることでしょう。
過疎化が進むと、道路や農業用水の管理が不足したり、鉄道や路線バスといっ公共交通機関が縮小、廃止などが起こります。
人がいなくなれば、お店も撤退せざるを得なくなり、新規出店も難しくなっていき、住むのにどんどん不便になっていきます。
都心部から離れれば、物件価格は安くなりますが、生活スタイル等を鑑みて、自分に合った物件を検討してみてください。
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