今回は、賃貸物件を内見せずに申し込む人がいることについて、解説していきたいと思います。
なぜ内見をしないのか?
内見とは、物件の契約をする前に部屋の中を確認させてもらうことですが、基本的に自分が契約する物件の中を契約前に見ることが普通です。
しかし、賃貸物件を探していると、現在入居者がいて、退去予定となっている物件(退去後にしか内見ができない物件)についても既に契約の申込みがされているといったことがよくあります。
なぜこんなことが起きるかというと、下記のような理由が存在します。
- 引っ越しまでの期間がない
- 物件の場所が遠方にある
- 築浅物件
- 人気物件
順番に説明していきます。
引っ越しまでの期間がない
文字通り、引っ越し日が迫っており、内見をする日がない場合です。
例えば、4月から大学生や社会人となり、一人暮らしをはじめる場合や、現在の家の契約期間の満了、家の建て替え工事等で退去する必要がある場合などが該当します。
現在の入居者の退去が4月の直前などの場合は、契約手続きの期間を考慮すると、内見をしてから申し込みという時間がないため、先に申し込みをします。
※そのため、4月付近など引っ越しの繁忙期は、内見をすることができない可能性があるため、じっくりと物件を見たい方は、時期をずらした方が良いでしょう。
物件の場所が遠方にある
物件の場所が現在、住んでいる場所から離れている場合です。
例えば、転勤などで、急に遠方に引っ越す必要が出た場合、何度も物件まで向かうことが難しいため、現地の仲介会社へ行き、内見をせずに物件を決めてしまうこともあります。
築浅物件
上記2点のような、期間や場所の問題がない場合でも、築浅の物件は、内見をせずに申し込みがされていることがあります。
築年数が経過した物件は、古くなった設備に不具合が出ていたり、傷や汚れが目立つなど、内見で確認したい点がいろいろと出てきますが、築浅の物件の場合、設備は新しいですし、基本的に傷や汚れも少ないため、内見をする必要がないと考える人もいます。
※築浅と呼ぶ年数は、諸説ありますが、内見をせずに申し込みをされる可能性がある築年数としては、築15年以内を目安にするとよいかと思われます。また、逆に築40年などの物件は、内見をせずに決めることはほぼないため、退去予定で内見ができないのであれば、退去後に内見をしてからでも遅くはないでしょう。
人気物件
築浅物件とも重複しますが、人気の物件も内見なしで申し込みが埋まることがよくあります。
人気の物件にもいろいろありますが、築浅物件、駅近、賃料が相場に比べて安い、間取りが良い、周辺環境が良い、部屋が広いなど条件面のみで、人気が出る物件は、内見をせずとも申し込む方が非常に多いです。
賃貸情報サイトに情報が掲載された日の午前中に申し込みが入ることも少なくありません。
仲介会社も物件内容を見たらすぐに契約が決まる物件かどうかは、すぐにわかるため、問い合わせがあったお客様には、判断が遅ければ申し込みで2番手になってしまうかもしれませんと話しますので、とりあえず申し込んでおくという方が増えます。
※これは、仲介会社の営業トークの側面もありますが、他の仲介会社も同じように物件申し込みを勧めているため、本当に申し込みの順番が遅くなることがあります。そのため、申し込みを急ぐ必要があるのは、間違いではないのです。
申し込みは、基本的に先着順のため、2番手になってしまえば、1番手の人が申し込みを取り消さない限り、契約ができないため、キャンセル待ちの状態となります。
この場合、そのまま契約することが多いため、かなりの確率で順番は回ってきません。
※むしろ、キャンセルされたのであれば、何か物件に気に入らない部分があった可能性もあるため、よく再検討した方が良いでしょう。
以上のように、内見をせずに物件申し込みを行う理由について、解説いたしました。
皆さんの物件探しの際の参考になれば、幸いです。
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